今回、あんまりコミュ障は関係ないので、ちょっと記事タイトルがいつもと違ってます。
さて、私は一年ほど前にお気に入りのコップを手に入れました。
しばらくは時々使うだけだったのですが、最近、毎日使うように心がけています。
好きなものを使うのは楽しいはずなのですが、小心者の私にはちょっと努力が必要でした。
というわけで、今回は、お気に入りのものを日常使いするまでのハードル4つ。
(まだ乗り越えてないけど…)
- お気に入りを手に入れる
- 使ってみる
- 壊されてしまう不安と戦う
- 壊してしまう不安と戦う
第一のハードル【お気に入りを手に入れる】
ここで「お気に入り」としているのは福島の工房「鈴蘭」さんで買ったコップです。
元々コップを探していたわけではないのですが、旅行雑誌で見かけた写真が素敵だなと思って、旅行に行ったときに自分用のお土産として1つ買ってきたのでした。
昔から母に「安物買いの銭失い」とよく言われている私…。
お気に入りのものを大事に使うというのは、色々な片付け本やライフスタイルブログの中にも度々出てきていて、憧れではありました。
でもそれは、断捨離を終えて、部屋がスッキリしてから改めて自分の好きなものを吟味して少しずつ買いそろえていくものだと思っていました。
つまり、コップを買ってしまったのはちょっと予定より早く、心と環境の準備が整っていない状況の中だったのです。
買ったことに後悔はありません。
通販でも手に入るけれど、やっぱりお店でずらっと並ぶ中から一番好きな色を選び出したということで愛着も感じます。
でも、買う前にちゃんと環境を整えておけば良かったなという後悔はあります。
もう買っちゃったから、これのために頑張って環境を整えよう!!となれば良いのですが、生憎そういう気持ちよりもめんどくささの方が勝ってしまう質なもので…。
まあそういうわけで、我が家にとても素敵なお気に入りのコップがやってきたのでした。
第二のハードル【使ってみる】
旅行から帰ってきて、早速使ってみました。
色も形も手触りもとても良くて、お茶を飲むだけでウキウキしました。
お手入れの方法を説明した紙がついていて、ちょっと全部は覚えられなかったのですが、柔らかいスポンジで洗えば大丈夫そうということにしました。
特別な手入れ用品を新たに用意しなく手も大丈夫そうです。
こうして、手入れが面倒だから箱に入れっぱなし…ということもなく、素敵なコップは食器棚に並べられたのです。
第三のハードル【壊されてしまう不安と戦う】
我が家では夕食の後片付けは長男がやってくれます。
食事の準備手伝って~と声をかければ、次男がコップやお箸を運んでくれます。
というわけで、子どもが食器を扱う機会が多いのです。
それなりの年齢になったので、食器を落として壊してしまうこともあんまりなくなったのですが、皆無とは言えません。
食器を壊してしまっても、怒らないようにはしていますが、もしお気に入りのコップが壊れてしまったらと思うと、怒らないようにするため、相当の努力が必要だなと考えてしまいます。
怒らないまでも、壊された…と恨めしく思ってしまうのではと。
そう考えると、お気に入りのコップを手渡すのを躊躇してしまい、子どもが小さい頃から使っているプラスチックのコップや、100均で買ったガラスのコップを手渡してしまいます。
「あれ、お母さんこっちのコップじゃないの?」と言われても「うん、これでいいよ~」とごまかして。
時々、次男が「お母さんのこれだよね!」とお気に入りのコップを運んでくれます。
コップ3つ重ねて、大きなペットボトルを脇に抱えたりして。
そんな時はハラハラして「全部いっぺんに持たなくてもいいから!持てるだけ運んでくれればいいから!」と声をかけてしまいます。
夕飯の後も、長男に任せるのが不安で、そのコップだけは自分で洗っています。
第四のハードル【壊してしまう不安と戦う】
そんな感じで時々使う程度で1年が過ぎてしまいました。
最近になって、断捨離を進める過程で、やっぱりお気に入りのものは使ってこそ意味があると考えるようになりました。
それで、コップを使う時はそのお気に入りのコップを使うよう、心がけるようになりました。
でも、使うたびにやっぱりちょっとドキドキしてしまうのです。
お盆にのせて運ぶ時も、飲み物を入れる時も、流しで洗う時も。
子どもに任せるのが心配といいつつ、自分も食器を壊してしまうことはあります。
つるっと手が滑る、そんなことがいつか起きたとき、きっとものすごく後悔するんじゃないかと考えてしまうのです。
毎日のちょっとしたドキドキが積もり積もってストレスになってしまうのではないか、そのストレスがお気に入りを使う嬉しさを上回ってしまってるのではないかと思います。
本当は丁寧に手入れをするとか、大事に扱うということが当たり前に思えて、楽しめるくらいになれば良いのですが、まだその境地にはたどり着けていないようです。
いつかめんどくささとか、ドキドキとかそういうのがなくなって、お気に入りに囲まれた生活を…と思うのですが、まだまだ先のようです。
多分、お気に入りに囲まれた生活以前に、お気に入りに対して緊張しなくて済むような生活を目指さなくてはいけないのでしょうね。