多分数少ない思い出の中から何度も思い出しているから、どんどんイメージがくっきりしてくるし、何%かは記憶の捏造もあるんでしょうけど。
今回はその中のひとつ、数十年前、小学生の頃の話です。
小学生の頃、某音楽教室に通っていました。
グループレッスンで、毎年春になるとクラス替えがありました。
何年生の時かは覚えていないのですが…4年生か5年生の頃だったと思います。
クラス替えで私は知らない子達ばかりのクラスになりました。
その頃から人付き合いが苦手でした。
でも、一年一緒にやっていくのだからと思って、レッスンが始まる前の待ち時間に思いきって自分から話しかけたのです。
予想外に盛り上がって、何か楽しく話してた気がします。
その時、何かのはずみで、私が他の子の服を汚してしまったのです。
確かホワイトボードのイレイザーが服について汚れてしまったような記憶があります。
相手の子は「何するの!」と怒り、私はしまった、調子に乗りすぎた…と思っていました。
謝ったかどうかは覚えていません。
翌週、私はとても憂鬱で、待ち時間にも隅っこの方に黙って座っていました。
相手の子だったか、それとも他の子だったかは覚えていないのですが「どうしたの?おとなしいじゃん」と声をかけてくれた子に「ちょっと具合悪くて…」と言い訳したことは覚えています。
そのあと、少なくとも一年間はそのクラスでレッスンを受けていたはずなのですが、どんな感じだったかは覚えていません。
相手の子ともどうなったのか…仲良くなれたのか、気まずいままだったのかも記憶にありません。
ただ「仲良くなりたくても調子に乗りすぎてはダメなのだ」ということと「慣れないことはするもんじゃない」という教訓だけは残りました。
いや、教訓というよりはトラウマとして残りました。
教訓だったらそれを元に成長できますが、そうはならなかったですから。
むしろ避けて通るようになりましたから。
今も人付き合いに関しては、そういう「逃げの姿勢」というか「受け身の姿勢」は変わっていません。
それをこの年になって変えていくというのは難しいと思うし、それでストレスになるなら無理はしない方がいいと思ってしまうのですが…。
でも「人付き合い」というものに憧れもあるので、なんとか無理しない程度に頑張れないものかなぁと、モヤモヤしているおばさんなのでした。